ねずみ鋳鉄

Grey iron casting

 

ねずみ鋳鉄とは、鋳鉄の一種。片状のグラファイトを含有し、基地組織によってその呼び名は異なる。ねずみという名称は破面が灰色、つまりネズミ色であったことに由来する。 鋳鉄は炭素量の多い鉄-炭素合金で、定義上2.06~6.67%の炭素を含む。

CV黒鉛鋳鉄

Compacted Vermicular
iron castings

黒鉛形状がFC鋳鉄とFCD鋳鉄の中間的な芋虫状のため、両方の優れた特性を持ち合わせており、ねずみ鋳鉄よりも高い力学特性と球状黒鉛より高い熱伝導性をもっています。

排ガス改善の為に高い筒内圧が必要なディーゼルエンジンブロックやシリンダーヘッド、または球状黒鉛鋳鉄よりも高い減衰能を生かして、耐音振性が必要なブレーキ部品等の車両部品への適用も増えています。

球状黒鉛鋳鉄

Spheroidal Graphite
iron castings

ねずみ鋳鉄品に含有する黒鉛(グラファイト)が片状なのに対し、こちらは黒鉛そのものが球状化しています。晶出するグラファイトが球体ゆえに、よく滑り、耐摩耗性はさらに高くなっています。

ねずみ鋳鉄よりもさらに耐摩耗性が必要な場合や、機械的性質がさらに良好なものが必要な場合に利用が検討されます。また、黒鉛が非連続のために腐食の進行が遅いという特性等による耐食性を生かす用途に活用するなど用途は広くなります。

FISI-FCD
ハイシリコンダクタイル

High silicon ductile iron

4.0%Si-0.6%Moのフェライト系耐熱球状黒鉛鋳鉄です。主にターボチャージャー(過給機)の部品に適用されています。ターボチャージャーの部品は、高温の排気ガスに曝されることや、他部品と摺動を伴うことから、優れた耐熱性、耐摩耗性が必要とされています。排気ガス温度は約800℃まで対応しています。

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